2. いちばんカンタン!FXの超入門書

2.1. どうして読むか。

若いうちから資産運用についての知識を身につけておくことは、この先の人生を有意義に過ごすために重要である。ここではFX(Foregin Exchange:外国為替証拠金取引)を使った資産運用を学習する。一般的に、FXはハイリスク・ハイリターンであることが知られているが、この本を通して、その構造を理解しリスクとリターンを見積もる方法を考える。

2.2. 本のあらすじ

まずは、FXとは何かを説明し、FXで儲けが出る仕組みを説明している。それには、株式と同様に、キャピタルゲイン(取引の差額による収益)とインカムゲイン(利息)がある。また、FX特有のレバレッジ(てこ)という仕組みについて説明し、最後にチャートの読み方や分析の仕方を紹介している。以下では、主要な語句を説明する。

外貨貯金:

元金から発生する利息を得ること。

値上がり益(キャピタル・ゲイン):
 

為替の取引による差益。

利息(インカム・ゲイン):

利息による収益。

担保金(証拠金):

口座に入金したお金。

差金決算:

取引で生じた損益分のお金のやりとり。

レバレッジ:

証拠金を元に、実際の取引金額を決める要素。取引金額=証拠金xレバレッジ:

現在では、金融庁の取り決めにより、レバレッジの上限は25倍となっている。

スワップ金利(インカム・ゲイン):
 

金利の低い通貨を売って、金利の高い通貨を買ったときにのみ得られる。

スワップポイント:

レバレッジを効かせた金利差。

マージンコール(警告):

損失が一定の基準を上回ったことを知らせる。

追証:

追加の証拠金。追証がなければロスカットが行われる。

ロスカット(強制決済):

自動的に損失を確定させる。

インターバンク市場:

ネット上でつながる銀行間の外国為替市場。

資源国通貨:

コモンディティ通貨とも呼ばれ、原油価格や金価格に左右される。

基軸通貨:

現在は米ドルがその地位を占めているが、将来的には人民元が基軸通貨になる見込み。

スキャルピング:

超短期売買(数秒〜数分)

デイトレード:

 短期売買(10分〜1日)

スイングトレード:

短〜中期売買(2日〜1週間程度)

売値(Ask):

取引業者が提示する売値

買値(Bid):

取引業者が提示する買値

スプレッド:

売値と買値の差。この差が取引コストとなる。

指値注文:

売買のレートを指定する方法。

成り行き注文:

注文した時点での価格で売買する。:

相場が急変したときに使う。利益確定や損切りを早くしたい場合。

逆指値注文(ストップ注文):

高くなったら買う。安くなったら売る。:

上昇トレンドが続くなら買ったほうがいい。

IFD(イフ・ダン)注文:

一度に、売りと買いの注文ができる。利益確定や損切りの価格を同時に設定できる。

OCO注文:

2つの注文を出して、一方の注文が成立したらもう片方の注文を取り消す。

IFO注文:

IFD注文とOCO注文を組み合わせた注文。買いと同時に利益確定と損切りの価格を設定できる。

ファンダメンタルズ分析:

景気動向や金利などを分析して為替の動きを探る作業。

通貨の価値:

国の景気がよくなると、その国の通貨を必要とした取引が多くなる。そのため通貨が必要となり、通貨の価格が上昇する。

  • 日本で注目すべき経済指標

    全国企業短期経済観測(日銀短観):
     企業に景気感を問う。計数調査、「売上高」「雇用者数」「借入金」+「設備投資」「在庫調査」。
    景気動向指数:先行指数、一致指数、遅行指数などがある。
    国内総生産(GDP):国内で生産された付加価値の総額。
    鉱工業指数:600品目の鉱工業製品について1ヶ月ことの生産量を調査。生産量^ なら 景気^
    景気ウォッチャー調査:タクシー、コンビニ、娯楽産業の店員に景気感を問う。
    有効求人倍率:有効求人倍^、景気^+通貨高^
    消費者物価指数:小売価格の変動。生活水準を示唆^ー>好景気
    完全失業率:失業率V->景気^
  • 通貨に影響を与える具体例。

    サブプライムローン危機:円高、ドル安
    リーマンショック:円高、ドル安
    東日本大震災:円安、ドル高
  • アメリカで注目すべき経済指標

    非農業部門雇用者数(NFP):
    ISM製造業景況指数:
    鉱工業生産指数:
    住宅着工件数:
    GDP統計:
    消費者物価指数:
    ベージュブック:
    メージャー通貨:カナダドル、米ドル、豪ドル、日本円、人民元、イギリスボンド、ユーロ、スイスフラン
    マイナー通貨:ニュージーランドドル、メキシコペソ、香港ドル、韓国ウォン、ノルウェークローネ、ポーランドズロチ、トルコリラ、南アフリカランド

2.3. この本を読んで

FXについての簡単な入門書としてはベストな一冊なのかもしれない。しかし、パソコンのチャート画面の操作方法などやや親切すぎる部分もあり、ただのページ埋めのような感は否めない。FXも株式投資と一緒でテクニカル分析とファンダメンタルズ分析を使用しているので、同著者による「株の超入門!」と被る部分も多い。